向こう三軒両隣

こんにちは。大工の よねだ です。

20150928-151608.jpg すっかり秋っぽくなり、朝晩は少し寒いぐらいになってきました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、気をつけて下さいね。

今日は、先日行われました、弊社主催の学生設計コンぺ「木の家設計グランプリ」の課題テーマであった”向こう三軒両隣”について書きます。
”向こう三軒両隣”とは、近所付き合いの範囲を指す言葉で、自分の家の道路を挟んで前3件と、左右の2件の事を言います。
この向こう三軒両隣とどのように良い関係を作るかがコンペの課題です。 現在の住宅は敷地一杯に建てることが多く、エアコンの室外機や、給湯器、物置など見せたくないものが全て、お隣さんに向けて置かれます。
当然、正面はカッコよく見せたいので、景観にも配慮されますが、両隣や裏手さんへの配慮はほとんどされていません。
コンペでは、窓の位置を工夫したり、庭を通してご近所と付き合う仕組みを作ったり、様々な案がありました。設計ひとつでこんなにも変わるのかと、審査員の先生方の話を含め、勉強になりました。
大工として家を建てる仕事をしていると、普段自分の現場の事だけを見がちですが、お客様が住み始めてからご近所さんと良い関係を作るには、工事中からの周辺への配慮が大切です。騒音を抑えること、埃をたてないこと、近隣の掃除、挨拶など当たり前の事ですが、お客様が住まれる前からご近所付き合いは始まっているのです。

”向こう三軒両隣”現代では希薄になりつつある近所付き合いですが、いえづくりをしている者として考えさせられる言葉でした。 コンペの写真です↓↓

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