組み建つ組み木

こんにちは 松本です

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先日、あるお堂を観に行った際に「継手」を発見したので、カッコ良く写メを撮りました。
木と木を木で継ぐ、金物が貴重だった時代が産んだ伝統的な日本の建築技術です。
昨今ではほとんど見る機会や出番が減ったこれら「木組み」ですが、この不思議な力強さは
当時の職人の苦労が木に染み込んでいるからではないかとしみじみと感じます。

実は私、大学院で「エセ木組み」の研究をしていました。構造とか木の特性とか色んな
「木組み」の良さをほぼ無視して、「デザインとして如何に木組みが美しく、楽しいものか」を
調べて発表したくて、二年間研究していたのです。
題して、「組み建つ未来の原風景」です(笑)こんなフザケタ修士論文のタイトルを
許してくださった教授には一生頭が上がりません。

 

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詳しい内容は長くなります、なにせ2年分の血と汗が混じった研究です。内容も薄く曖昧なテーマではありましたが、とにかく「ものづくりを誰よりも楽しむ」というこれまでのモットーをそのままカタチにすることができたと思っています。

今も谷口工務店でものづくりの現場で仕事ができて幸せであります。この幸せを
お客様や周りの人々にも共有してもらって、みんが幸せになることが、
僕にとっての「みんなが喜ぶ家づくり」になるのだと、改めて感じた日でありました。