こんにちは、雪組の坂本です。
友人が甲子園に家を建てました。
共働きで、二人の職場のちょうど真ん中のエリアが甲子園だったのです。
二人とも毎日往復2時間かけて職場に向かいます。
友人は巨人ファンなので、
結婚したばかりのころ賃貸のマンション探しをしている時にいっていました。
「巨人ファンなのに甲子園に住むってどう思う?」
「敵の足元から攻めている気持ちでいたらいいんじゃない?(^^;)」
そんな他愛もない会話をしていたのを覚えています。
(ちなみにご主人は阪神ファンです)
丸1年前の昨年12月に忘年会で賃貸マンションのご自宅に初めて遊びに行きました。
普段なかなか会えないので、
日頃の様子を語るだけでも話は尽きません。
鍋を囲みながら懐かしい顔ぶれでわいわいがやがや。
あっという間に夜となり、
遠方から来た私は泊めてもらえることになりました。
なぜだか話題は私の仕事の話に・・・。
土地探しのこと、住宅ローンのこと、
「家を建てる」ってどれだけ大変なことなのか、
でも、どれだけ楽しくてやりがいのあることなのか。
自分が担当してきたご家族の顔が次々と浮かんできました。
毎日の仕事で感じることをただただ話していただけなのですが、
ご夫婦共に聞き上手のゆえに、1人でしゃべり倒してしまい、
夜の9時から話し始めて気がついたときには夜中の3時でした。
夫婦が共に好きな仕事を続けること、
そして二人の日々の暮らしも大切にすること、
そのためには、ちょうど真ん中に住みたい。
でも甲子園は土地がすごく高い。
「自分たちには新築の一軒家は無理かな?」
「分譲マンション買ってしまおうか。」
お二人の会話を聞きながら、
家族がひとつの場所で暮らしていくこと、
「それぞれの大切」をどちらも満たすこと、
その意味とその難しさについて思いをめぐらせました。
しゃべり倒した記憶も若干薄らいだ年明けに奥さんから電話が来ました。
「自分たちには無理かもと思っていたけど一軒家の望みも捨てたくない。
2年以内に自分たちの暮らしていく家が決まっていればいい。
とりあえず勉強から始めるから、あんたのところの家づくり勉強会行くわ!」
「えええ!遠いから来なくていいよ。勉強会で話す内容、この前ほぼほぼ話したよ。」
そんな流れで竜王の工務店まで家づくりの勉強会に来てくださることになりました。
そこからは不思議な縁で、疾風怒涛の如く物事が動き出しました。
ある日、マンションの目と鼻の先に出た売土地。
私は遠くてすぐには行けないためメールで画像と地図を送り、
ご自分たちで見に行っていただきました。
あちこち情報を集め近所中ほとんどの土地を見ておられたのですが、
その土地は看板が出ていなかったのです。
夜中に買いたいと電話が。
そして、「谷口工務店で建てようと思う。」というありがたい言葉まで
いただきました。
しかし内心焦りました。
予定されていていた額よりも高い土地。
お家の予算が足りるだろうか。
奥さんは建築の勉強を共にした仲なので、
建物にこだわりたい人だと知っていました。
中途半端な家になるくらいなら
分譲マンションにした方が良かったと思うのではないだろうか。
土地購入の交渉、住宅ローンの検討、
大変なところは一緒に頭をひねりながら、
間取りの相談、現場の見学、
楽しいところは存分に味わっていただきながら、
ついに友人の一軒家が完成しました。
土地探し2年の予定が、土地探し2ヶ月+家づくり10ヶ月に。
谷口工務店に家づくりをまかせてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
「私が働いていたから、谷口工務店を選んでくれたの?」と
家づくりが始まるころにわかな期待を込めて質問したことがあります。
その時の友人の答えがクール(かっこいい)でした。
「それは1mmもない。ただ造り付けの家具を沢山つけたかったから。」
とてもあたたかく優しい答えです。
おごらずにがんばろうと自身を戒めました。
谷口工務店で家を建ててくださるお客様、
どのご家族にも物語があります。
その大切な場面に立ち会える幸せな仕事をしていると日々実感します。
そして家づくりを共に支える仲間にも感謝の気持ちが深まりました。
先日、出来たばかりのお家に宿泊体験させてもらいました。
一晩過ごして驚いたのはその暖かさ。
谷口工務店の家は本当に暖かく、心地よいです。
さっぱりとして暖かくて楽しい。
そんなご夫婦にふさわしい家になりました。
これから沢山遊びに行こうと企んでいます。