設計の遊び心

こんにちは。今日、今季初めて半袖で出勤した わしやまです!
まだ5月だというのに今日は真夏日だそうですね。
生まれも育ちも九州の私は暑さには強い方ですが、今からこうも暑いとこれから先の夏が心配です・・・

さて、九州の話が出たので、今日は地元・九州で見つけた建物の話をしたいと思います。

20140529-144715.jpg佐賀県唐津市にある、旧高取邸という国の重要文化財です。
高取伊好という炭鉱で成功を収めた人物の邸宅です。

先日のGWにちらっと里帰りした際に行ってきました。





とても立派な建物なので見所もたくさんあるのですが、私が特にいいなと思ったのは欄間です。
欄間といえば花を描いたりすることが多いのですが、高取邸の欄間は少し変わっていて、花ももちろんあるのですが、カモやウサギやコウモリなどがたくさん描かれていました。
そして、ある時間帯になると欄間に日が当たって壁にそれらの影が映るんです!
それに気付いたときの「あっ!」という感動と、描かれているモチーフの可愛さに思わず笑みがこぼれます(室内は撮影禁止だったのでお見せできないのですが・・・)。

影が壁に映るのは偶然かと思いきや、きちんと計算されてのことだそうです。
細かいところにも手を抜かず遊び心を忘れない設計に感動し、その心意気が良い設計につながっていくのだろうと思いました。

良い設計、とは何なのかとはなかなか言い表しにくいのですが、人の心を動かせるような設計士になりたいと思います。