西国三十三か所 長命寺散策

先日の休日に久し振りに西国三十三か所巡りに行きました。
時間的な問題もあり近くの近江八幡市長命寺にしました。
なかなか三十三か所は制覇出来ません。急ぐ理由はありませんが
妻と楽しみながらお参りしてます。

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急な808段の階段を上りきると門がお出迎え
この後もまだあったのですが。
なぜ808段なのかは謎です。


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3重の塔も立派でした。全体的に赤の紅殻風塗料が塗られ鮮やかです。

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ベストビューです! 琵琶湖が入る景色綺麗です。 自然には勝てないですね! 20150927-171742.jpg



木造はすごいです。金輪継と言いますが重要な柱でも後からこの様に補修出来るのですね。現代の考えでは手間がかかるから新しい柱を入れた方が効率的となるでしょう。物を大切にしてきた心と技術は日本の建築の良さです。 20150927-171756.jpg


舟板塀

谷口工務店の近所にある立派な蔵は、 漆喰と瓦と板材のバランスが良く 見ていて貫禄があります。

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外壁の板材をよく見ると 継ぎ接ぎだらけになっています。 舟板塀です。 IMG_4069

古くなった舟を解体して 外壁材として再利用する技術と発想 昔の職人さんは凄いですね。 IMG_4070

滋賀県では松材を舟に使うことが多かったようです。舟板は厚みがあるので外壁に再利用するのには充分です。 この蔵は、私が子供の頃からありましたので最低でも35年以上経っています。35年以上経過してもなお古びた蔵は、色といい板の継ぎ接ぎもさらに良い味が出ています。 物を大切にしてそれを生かす技術というのはとても美しいです。 日本のこのような技術残していきたいですね。

友ヶ島散策

8月の休みを利用して和歌山の友ヶ島に行ってきました。 この島にある明治5年築の友ヶ島灯台は 日本で8番目に建築された白い洋風灯台 で現在でも稼働しているそうです。 そして明治時代から終戦まで大阪湾を防衛する由良要塞の拠点のひとつとして旧陸軍により使用されていた砲台跡や弾薬庫跡があります。

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20150828-215445.jpg この島にあった学校の廃墟の窓です。 形が渋いので載せました。 外からは細い縦長なのに中から 見たら広がってます。 シンプルながら良い感じですね。

20150828-215622.jpg あちこちに小規模の弾薬庫がありました。 屋上緑化になって 中に入ると涼しいです。

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20150828-215908.jpg 弾薬庫跡は見応えありました。 地面を掘り返し煉瓦を積んで作られた建物が沢山あり離島の山奥でどう施工したのか気になりました。

20150828-215948.jpg 弾薬庫なのに入り口と窓のつけ方もバランス良くまとまっています。仕事も丁寧に煉瓦を積まれていてかっこいいですね。ここまで労力を使ってする必要があったのでしょうか。時代を感じました。労力を惜しまず建設された建物は時代を超えて存在感を増し、その時代のことを考えさせられます。皆様も機会があれば是非友ヶ島へタイムスリップに行ってみて下さい。

奈良県大淀iセンター行ってきました!

夏と冬の年2回奈良県吉野へ妻の父の墓参りに出掛けます。 その道中にお花を買いに必ず立ち寄るところがあります。 奈良県吉野郡大淀iセンターという道の駅です。 吉野は木材の産地で有名でもあり、吉野らしくこの建物は地元の杉をふんだんに使用されてます。

20150818-235645.jpg この組み方結構大変な事になってます。その上には天窓があり組み方を綺麗に見せてます。道の駅に来ているのに、更に道の駅の張り紙これは無くてもよいのでは?

20150818-235710.jpg 2本の大きな柱がこの建物を支えてます。森の中の木のようです。

20150818-235731.jpg 下から見ると上手く天窓からの光が差し込んでます。木の枝から光が見えて良い感じです。

20150818-235748.jpg こんなに良い木造建築ですが、この建物について道の駅のパンフレットにはあまり触れられていないのが残念です。 木造の技術を生かした公共の建築物がどんどん増えればいいのにと思います。

和歌山城敷地内 紅松庵

紅松庵とは和歌山城敷地内にある西の丸庭園(紅葉渓庭園)にある茶室。昭和48年に和歌山市の名誉市民である故松下幸之助氏が市に寄贈されたものだそうです。 私は茶室がとにかく好きなんです。 何か見ているだけでわくわくします。

20150814-081002.jpg 深い軒に鮮やかな緑に染まった庭 猛暑の中とても涼しげです。 お抹茶を頂けるという事で中に入りました。

20150814-081429.jpg 茶室といえば昔ながらの建物で真夏は熱くてどうしようもないという印象なんですが空調がすごく効いていて 猛暑の中汗だくの状態で駆け込んで茶室の立礼席での一服この涼しさは最高でした。 茶室にエアコンなんて そう思うかもしれませんが 流石は松下幸之助さんです。 松下電器の技術を投入して日本の古くからある文化と最新の技術を用いて最高のおもてなしをするという事が 数寄者としての考え方とても感銘を受けました。

20150814-082332.jpg 無理言って座敷に入らせて頂きました。写真では伝えにくいのですが 緑に染まった苔や生け垣と植え込みの緑がなんとも言えない美しさです。 松下幸之助さんは事業で成功された私財をこのように生まれ故郷に寄贈し伝統文化を後世へ継承されました。その寛大な心に尊敬し憧れます。 良い建築は人の心を満たしてくれます!