論語指導育成塾 湯島聖堂散策

柄にもなく論語に興味を持ち始め先月
月間致知主催「論語指導者育成塾」に参加しました。
論語を仕事に活かせるのではないかと単純な想いから
習い始めました。
その授業の中で東京「湯島聖堂」での子供論語塾の見学を
してきました。論語とは約2500年前の中国の古典で師匠である孔子と弟子の
言行録になります。
授業は一時間あり、3歳から12歳の子供とその家族10組くらいが参加されていました。
3歳からみんなの前で素読をしているを見てびっくりしました。
後で塾講師にお聞きしたら文字を読んで話しているのではなく音で覚えている
という事でした。一ヶ月前に練習をしてそれを音で覚えているなんて
子供の記憶というのは素晴らしいと思いました。
私は2時間もしないうちに忘れていってるような気がします。
せっかくなんで建物など見学しました。

20150927-162558.jpg

石垣を積んだ上にある塀。
大きな敷地を囲う落ち着きと重厚感がありますね。

20150927-162448.jpg

近くでみるとこんな感じです。材料の中に古い瓦を使用しており
良い味がでてます。昔の職人さんは古い材料も上手く
使いデザインに利用されることが素晴らしいです。
現在は古い物を利用する方が手間がかかるという事でなんでもかんでも
新しい物に変えるという事が増えてきました。
地球環境保護という視点からみれば再利用の方が良いですね。
共通していえるのはやはり手間がかかる物は魅力があるといつも思います。

20150927-162520.jpg

このお方が論語の主人公、孔子さんです。
高さ4.57メートル重量1.5トン
こんなに身長があったのでしょうか?・・・

20150927-162637.jpg

大成殿、昭和10年に再建されたそうです。
銅板の色が鮮やかです。

20150927-162707.jpg

敷地内通路です。

20150927-162821.jpg

敷地内には孔子が好んだと言われる珍しい「楷」の木
枝や葉が整然としているので、書道でいう楷書の語源になっているそうです。
苗木から花が咲くまで30年もかかるそうです。
この素晴らしい会場で子供の頃から勉強が出来るなんて
すごいですね。


舟板塀

谷口工務店の近所にある立派な蔵は、 漆喰と瓦と板材のバランスが良く 見ていて貫禄があります。

IMG_4064

外壁の板材をよく見ると 継ぎ接ぎだらけになっています。 舟板塀です。 IMG_4069

古くなった舟を解体して 外壁材として再利用する技術と発想 昔の職人さんは凄いですね。 IMG_4070

滋賀県では松材を舟に使うことが多かったようです。舟板は厚みがあるので外壁に再利用するのには充分です。 この蔵は、私が子供の頃からありましたので最低でも35年以上経っています。35年以上経過してもなお古びた蔵は、色といい板の継ぎ接ぎもさらに良い味が出ています。 物を大切にしてそれを生かす技術というのはとても美しいです。 日本のこのような技術残していきたいですね。

友ヶ島散策

8月の休みを利用して和歌山の友ヶ島に行ってきました。 この島にある明治5年築の友ヶ島灯台は 日本で8番目に建築された白い洋風灯台 で現在でも稼働しているそうです。 そして明治時代から終戦まで大阪湾を防衛する由良要塞の拠点のひとつとして旧陸軍により使用されていた砲台跡や弾薬庫跡があります。

20150828-215342.jpg

20150828-215445.jpg この島にあった学校の廃墟の窓です。 形が渋いので載せました。 外からは細い縦長なのに中から 見たら広がってます。 シンプルながら良い感じですね。

20150828-215622.jpg あちこちに小規模の弾薬庫がありました。 屋上緑化になって 中に入ると涼しいです。

20150828-215719.jpg

20150828-215908.jpg 弾薬庫跡は見応えありました。 地面を掘り返し煉瓦を積んで作られた建物が沢山あり離島の山奥でどう施工したのか気になりました。

20150828-215948.jpg 弾薬庫なのに入り口と窓のつけ方もバランス良くまとまっています。仕事も丁寧に煉瓦を積まれていてかっこいいですね。ここまで労力を使ってする必要があったのでしょうか。時代を感じました。労力を惜しまず建設された建物は時代を超えて存在感を増し、その時代のことを考えさせられます。皆様も機会があれば是非友ヶ島へタイムスリップに行ってみて下さい。